最近の犯罪情勢は、刑法犯の発生件数が減少したというものの、その内容は、ますます悪質、巧妙、広域化し、短絡的な動機で人を殺傷するという凶悪な犯罪や、来日不良外国人による組織的な犯罪、サイバー犯罪、さらには、ストーカー事案、児童虐待・夫婦間暴力事案等の女性や子どもを被害者とする犯罪も、目立っています。
今日の社会は、あらゆる分野で、大きく変革していく流れの中にあって、特に、今まで伝統的にはぐくまれてきた価値観や住民相互の連帯意識、個人の遵法・防犯意識などが、徐々に低下をきたしており、その風潮が、犯罪に対する抑止機能を、大きく阻害してきております。
今まで、世界でも有数の安全な国といわれてきた我が国は、その面影を失いつつあります。
「犯罪のない明るい地域社会」を実現するためには、一人ひとりが自らボランティアとして、地域社会の安全確保に、立ち上がることが強く望まれます。その主役は「地域のみなさん」です。
また、その中核となるのが、防犯協会です。どうか、「安全で安心なまちづくり」のために、是非ご協力をお願いいたします。防犯は、地域のみなさんと警察及び自治体等関係機関・団体が連携して活動することにより、大きな効果が期待されます。 |